肺動脈性肺高血圧症とフローラン

肺動脈性肺高血圧症は難病の一つに指定されているものであり、肺動脈の狭窄によって高血圧が引き起こされているものです。
有効な治療法がないことから、対症療法としての血管拡張療法が行われているのが実態となっています。
エンドセリン受容体拮抗薬やホスホジエステラーゼ5阻害薬などが開発されて使用され、利尿薬なども併用されて治療が試みられているものの、特に症状が重篤化してしまうと硬化がほとんど得られないことも多かったのが事実です。
プロスタサイクリン製剤であるフローランが現在の治療における最終手段として用いられています。
フローランは効果の持続時間が短いために点滴静注が必須になるものの、その血管拡張作用や血小板凝集抑制作用の高さにおいては比類ないものであり、重症患者においても効果を示すことが多いのが特徴です。
その有用性からフローランは在宅医療においても保険適用がなされており、重症患者であっても入院生活を送らなくても良いという状況ができています。
こういった重篤な希少疾患もあるのが高血圧の特徴ですが、より身近なところにも高血圧は存在しています。
生活習慣病として糖尿病や脂質異常症と並んで問題視されているのが高血圧です。
糖尿病や脂質異常症と合併することも多く、それによって動脈硬化などの合併症が生じやすいことから、もともとは大した症状を感じていなくても最終的には重篤な疾患を患ってしまうことになりかねないという恐ろしさがあります。
高血圧も糖尿病も脂質異常症も初期には自覚症状を伴いにくいことから、検査を行った時には既に3つを合併しているということも珍しいことではありません。
合併症のリスクの高さからも侮ってはならないのが生活習慣病としての高血圧なのです。